婚活体験記(2022~2023冬) [11]
• 面会
今日はMさんと会う約束の当日でした。
結果として、僕はMさんに会えました。そして、LINEの連絡先を交換しました。したがって、「マッチングアプリを使って女性に会う」という目標を僕は達成しました。さらに、連絡先さえ交換できました。その意味では、成功でした。しかし、相手には気に入られなかっただろうと思います。それでも、これは婚活の第一歩かもしれないし、あるいは、結婚をあきらめる口実にもなりえます。「何もしないよりは、やってよかった」と、今は思います。
いまは午後の2時過ぎです。Mさんにお礼のメッセージを送ってから、この日記を書いています。
Mさんとは、駅の近くのカフェで待ち合わせしました。待ち合わせの時刻(10:15)になってもMさんが現れませんでした。マッチングアプリのメッセージを見ると、Mさんから、「お店の入り口にいます。どこにいますか?」というメッセージが届いていました。しかし、周りを見てもそれらしい人はいません。僕は「お店を間違えたのだろうか」と思い、焦りましたが、店の裏に回ってみると、Mさんらしき女性が立っていました。入り口が2つあるお店で、僕は裏側の入り口の方で待っていたのでした。Mさんと一緒にお店に入り、席に座りました。僕は平静でしたが、緊張もしていました。
90分ほど話しましたが、僕が口下手かつ聞き取りづらい声ということもあり、あまり会話は弾みませんでした。お互い、あまり深い話はしませんでした。時折、沈黙が流れました。この感じは、どこかで感じた感覚に似ています。
それは、就活の面接です。僕は面接で苦労しました。面接は、やっている最中に、「これはダメだろうな」というのがなんとなくわかるものです。今日はまさにそんな感じでした。面接では、面接官が自分に興味がないというのが、なんとなく伝わってくるものです。
しかし、今日の場ではどうにもなりません。Mさんに合うタイプを演じることはできませんし、もしできたとしても、いずれボロがでるのです。だから僕は、就活の面接の時に感じた感覚を思い出しながら、Mさんと会話を続けました。
僕から見て、Mさんは「ハキハキ話すタイプ」でした。一方僕は、声が小さく、聞き取りづらい声質です。
Mさんは中高で文化部だったそうですが、スポーツもやってみたかったそうです。また、「大勢で何かを作り上げるのがすき」と言っていました。一方僕は、スポーツは苦手で、大勢で何かをするのが苦手です。Mさんは、明朗快活なタイプを好みそうなので、僕みたいなタイプは選ばないでしょう。
昼前に解散する予定でした。11:45ごろになり、会計を済ませました。そのまま解散するのは、”今後の関係がないことをお互いが暗黙に了承すること”になると思い、僕はMさんにLINEの連絡先を聞きました。Mさんは快諾してくれましたが、この了承はあくまで社交辞令的なものなのかもしれません。
僕は帰宅してから、早速Mさんにお礼のメッセージを送りました。僕はMさんのことをもっと知りたいと思いましたが、Mさんはどうでしょうか。
なお、僕が知りたかった、Mさんはなぜ僕に「いいね」をくれたのかについては、聞けませんでした。しかし、会話の内容から察するに、Mさんはあまり深く考えずに「いいね」しているみたいです。男性から届くいいねは多すぎるし、そもそも会員が多すぎて、たくさんの人を見たくても、プロフィールまで細かく見るのは非効率なのでしょう。
面会はうまくいったとは言えませんが、マッチングアプリを使って女性と会うという目標を達成できました。会費に1万円ほどかけましたが、その価値はあったと思います。
婚活というのは、挑戦と挫折を繰り返すものなのでしょう。婚活のゴールは結婚することです。しかし、結婚できなかったとしても、婚活した結果、結婚をあきらめるという選択もあるのです。僕は、もうしばらくは婚活を続けてみるつもりです。