婚活体験記(2022~2023冬) [10]
• 会うはずの前日
明日は、Mさんと会う約束の日です。いや、約束と言えるかどうかわかりません。しかし、とりあえず、明日会いましょうということになっています。
今日は、雪が積もるかもしれないという天気予報でした。午前中はみぞれが降っていましたが、午後には雨に変わり、僕が会社から帰宅するころには、雨が降っていました。僕は傘をさして、アパートまで歩いて帰りました。この日記を書いている現在、午後7時です。
もし、この雨量で雪だったとしたら、それなりの積雪になったことでしょう。もともと雪がほとんど降らないこの地域では、数センチの積雪でも交通機関が乱れます。
Mさんには、メッセージで、「雪で電車が止まるようなら延期しましょう」と伝えています。しかし、積雪によって電車が止まることはなさそうです。
Mさんと会うカフェのお店は決まったのですが、どこで待ち合わせするのか、まだ決まっていません。僕がおととい送ったメッセージが、Mさんとのやり取りの最後です。このままメッセージが途切れて、会う予定が白紙になるということもあり得ます。(そして、僕はどこかで、それを望んでいるような気もします。)
今日中にメッセージがなければ、Mさんは明日、現れないでしょう。お店とだいたいの時間は決まっているので、その時間に僕がお店の近くに行くことはできます。しかし、もしMさんから返事がなければ、それは「会うのはやめた」というMさんの意思表示ととらえることができるので、僕は行かないつもりです。お店の前で待ちぼうけというのは、みじめだからです。
具体的な待ち合わせの場所を決めるために、Mさんとはもう少しやり取りが必要ですが、昨日はMさんからの連絡はありませんでした。Mさんは忙しいのか、それとも、会うのが面倒になってしまったのか。あるいは、初めから会うつもりはなかったのか。まあ、僕が気にしすぎなのでしょう。
一方の僕も、明日会うといっても、特に準備はしていません。何を話すのか考えていないし、身だしなみも乱れています。行き当たりばったりで会おうとしています。
思えば、就活の時もこんな感じでした。僕は、履歴書や面接の準備が雑でした。
しかし、これは就活とは違うのです。準備は特に必要ないでしょう。それに、無理に結婚する必要はないのですから、やはり、別に準備は要らないのだと思います。
それでも、直前までは物事をあまく見ていて、いざその時間になると慌てるというのが、僕の悪い癖です。明日会えたとして、その時間、僕は平静を保てるでしょうか。