婚活体験記(2022~2023冬) [9]
• ぼんやりとした感じ
Mさん(マッチングアプリの相手)と、土曜日に会う予定です。メッセージで、どのカフェを使うのかMさんに相談しました。
相談といっても、僕はカフェのことをあまり知りません。そのことを僕はMさんに打ち明けました。すると、Mさんがカフェを3つ、具体的な名前を挙げて提案してくれました。そして、その中のどれがいいか、僕に聞いてくれました。
会いたいと言ったのは僕ですが、お店の決定に関しては、Mさん任せでした。ここでも、僕の”受け身”のパーソナリティが現れてしまいました。
僕とMさんが会うカフェは、Mさんの住んでいる街にあります。Mさんはそのカフェを利用したことがありますが、僕は初めてです。つまり、完全に相手のフィールドです。
しかし僕は、自分のフィールドで有利に会話を進めたかったと思っているわけでは、別にありません。就職の面接とは違い、無理に取り繕う必要はないのです。それどころか、取り繕わない方がいいとも言えます。仮に結婚するとなれば、自分のコンプレックスや欠点も、いずれ相手にさらす必要があるのです。なので、できるだけ”ありのままの”の自分で、お会いしようと思っています。(それで見限られるなら、早めに見限られた方がいいというものです。)
しかし、自分がマッチングアプリを使って、しかもマッチした相手と会うことになるなんて、昨年の12月の初めには、思ってもいないことでした。
今週の土曜に、Mさんと会う約束です。今はあまり緊張していません。自分とは無関係の世界の話のような気もしますし、逆に、普段の生活の延長線上にある、日常的なイベントのような気もします。いずれにしても、今は頭がぼんやりとした感じです。睡眠がうまくとれていないのかもしれません。
緊張していないのは、マッチングアプリという、不自然な形での出会いであって、マッチングアプリの会費こそかかりましたが、それ以外に特に失った物がないからでしょうか。または、就活とちがって、あせる必要がないからでしょうか。あるいは、僕は婚活というものに疲れて、結果はどうであれ、とにかく区切りを付けたいと考えているのでしょうか。
それにしても、僕は騙されてはいないでしょうか。Mさんは100を超える「いいね」をもらっている人なのです。そんな人が、次の土曜日に、いきなり僕と会ってくれるというのは、どうも怪しい気もします。そんなうまい話があるでしょうか。
もっとも、Mさんの素性を、僕は知りません。それを確かめるために会うのだし、会わないと確かめようもありません。そのために、わざわざ会うのです。なお、カフェの費用は僕が負担しようと思います。
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