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カテゴリー : 未分類 - メモ
•職場 •著作権

メモ:ダメな報告書の例(職場)

公開日:

2025-12

上長から、展示会の見学報告書が、メールで送られてきました。先日開催された、とある大きな展示会に行ってきたという報告を文書としてまとめたもので、メンバーあてに送付されたものです。

内容についてはどうでもいいのですが、内容とは別次元の問題として、著作権遵守に関する配慮が欠けていたと思うのでメモします。

# 報告書の構成

その報告書は下図のような構成でした。

img_1

URLとして、展示会の公式URLが貼ってありました。

その次の「概要」は、公式URLからコピペした文章でした。

「概要」の下のセクションは、写真と感想文(この上長が書いたと思われる感想文)が続いていました。

# 問題点

## 問題1:適切に引用されていない

「概要」のセクションには、コピペ文章が使用されていました。しかし、「どこからどこまでがコピーした文章なのか」が、分からない書き方になっていました。「適正な引用」と言うためには色々な条件があるようですが、他人の著作物を引用する場合には、「どこからどこまでが他人の著作物なのか」を第三者が明確に判断できるような工夫が必要です。今回の報告書には、そのような工夫が見られませんでした。

## 問題2:画像の使用に関する配慮不足

公式サイトによると、その展示会は、「撮影禁止(ただし、個別に撮影が許可されている場合は除く)」というポリシーです。今回の報告書の写真が上長が撮影したものだとしたら、無許可で写真撮影した可能性があります。仮に許可を得ていた場合は、「許可を得ています」ということを報告書に書くべきだと思います。(報告書を読んだ人から無許可撮影したのではないかと疑われないようにするため。)もし、写真が上長が撮影したものではなく、かつ、無断で利用可能なものだったとしても、どこから持って来た写真なのか、情報の出所は明記すべきだと思います。(「いらすとや」のような有名な画風のフリー素材イラスト(見ただけでイラストやと分かるほど一般に知られている)であれば、イラストの出所の記載は不要だと思いますが。)

要するに、今回の報告書は、画像を利用する際の配慮が欠けていると思います。許可を得て撮影しているのであれば「許可を得ている」ことを、他者の撮影した画像であれば情報の出所を、明記する必要があると思います。

# まとめ

上長が書いた見学報告書は、•引用の適切さ •画像の適正利用 という観点で問題があったと思います。こういう、著作権に関するルールやマナーといったものは、報告内容とは別次元の問題です。こういうルールを守れずマナーを軽視するような人が上にいる職場というのは、それだけレベルが低い職場というふうに、見られてしまうでしょう。



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