なぜなぜ分析とねるねるねるね
私は今までに2回ねるねるねるねを食べたことがある。
さて、私は製造業で働いているが、そこでよく聞くのが「なぜなぜ分析」という言葉である。そして「なぜを5回繰り返すと、真因にたどり着く」などと言われている。
たとえば、「ねるねるねるねを練らなかった」という事象になぜなぜ分析を適用すると、どうなるだろうか。
理由は複数考えられる。考えられるだけ、挙げてみよう。
理由1:
練るのが面倒だから。
理由2:
ねるねるねるねを知らなかったから。
理由3:
そもそも、ねるねるねるねに興味がないから。
理由4:
昔練ったことがあるので、今は練る必要がないと思ったから。
理由5:
物価高でねるねるねるねを買うだけの余裕がないから。
理由6:
色が変わるのが怖いから。
理由7:
ダイエット中で、お菓子を控えているから。
理由8:
練りたかったが、練り方が分からなかったから。
……
思いつくだけ挙げてみたが、まだまだ考えつくだろう。
ここで重要なのは、理由は必ずしも1つではないということ、そして、必ずしもすべての理由が当てはまるわけでもないということなのだ。
また、「5回繰り返さなければいけない」という考えも、誤りである。5回以上必要な場合もあれば、5回未満で十分な場合もあるのだ。
いずれにしても、なぜなぜ分析はたしかに有益なツールかもしれない。しかし、どんな道具(ツール)だって、使い方を間違えれば、役に立たないだけでなく、場合によっては害になることだってあるのだ。
ねるねるねるねだって、正しい練り方で練らなければ、あなたは、色の迷路に迷い込むことになるだろう。