生成AI活用時代における、作文能力の必要性について
2025-04-25
私は製造業で働いています。今は、工場の事務所で働いています。私の経歴について詳しくここでは述べませんが、今の職場には「研修」という名目で派遣されて、業務にあたっています。研修の趣旨としては、「製造現場に近い所で、製造作業のリアルを学んでもらう」ということらしいです。それでも、私は手が不器用だし要領も悪いので、製造現場では実務をさせてもらえません。(自分には無理だと思うので、したくもありません。)私に与えられた仕事は「作業者を撮影した映像を手順書化する」というものでしたが、その作業は今、頓挫しています。もっぱら最近は、事務作業のミスを減らしたり事務作業を効率化したりするためのツールを作っています。ツールはPythonやVBA、HTMLなどを使って作っています。そして私は、コードを書く際には、1から自分で書くということはしないで、ベースとなるコードは生成AIに書いてもらっています。(生成AIという便利なものが登場して、ツールを作るのが本当に楽になりました。)
生成AIの活用に必要な、「問題文作成能力」
生成AIを利用するにあたって、プロンプトという、生成AIに送るメッセージは、自分で考える必要があります。もっとも、プロンプトにもテンプレート(お手本)が存在するので、1から考える必要はありません。それを真似すればいいのですが、どんなメッセージを送るのか決めるのは自分自身です。なので、プロンプトを作る能力または選ぶ能力にも、それなりの技能(スキル)が要求されます。
私が日頃プロンプトを書いていて思うのは、「試験問題の問題文を作っている先生は、こんな気分なんじゃないか。」ということです。生成AIに誤解なく理解してもらって、思ったような答えを返してもらうには、プロンプトを適切に作らなければなりません。
いわば「問題文作成能力」というのが、生成AIを活用したい私達に求められるスキルの1つなのだと思います。
問題文作成能力とは、以下のようにも言い換えることができます。
- 作文能力
- プロンプト作成能力
生成AIを有効に活用するために、作文のトレーニングが有効かもしれません。
本音
しかし本音を言ってしまうと、私としては、手作業でおこなってミスが起きやすくかつ時間がかかるような事務作業でも、「頑張ってる」という理由だけで評価されるのであれば、そういう作業は生成AIやツールを使わずに、手作業のままにしておけばいいと思います。また、みんながAIを活用してどんどん効率化すれば、人間の仕事がどんどんなくなって、私の居場所もなくなってしまうかもしれません。AI人材というのはある意味で、人間の仕事をAIの仕事に置き換えてしまうエージェントなのかもしれません。