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何が言いたいのか分からないの記 [ブログ]


2024年11月26日

個人が書いた、個人の日常の事を書いた記事については何が言いたいのか分からなくても、別にいいのではないかと思います。

ここで言う「何が言いたいのか分からない」とは、筆者の主張が書かれていない、または、書かれていても分かりにくい表現になっている、ということです。

仕事等で書く実用文においては、読み手に正確に伝えることが重要ですから、「何が言いたいのか分かる」文章を書くことは、実用文の作成においては、重要なことでありましょう。


日記というものは、それ自身は1つのデータであって、その中に必ず筆者の主張が書かれているとは、限りません。

「ケーキを食べて美味しかった」という内容の日記があったとします。その日記の主張(テーマ)は、筆者がケーキを食べて思った「美味しい」という感想であり、これは個人の体験に基づいた日記なのです。筆者が本当に伝えたかったことは「このケーキ美味しいから皆も食べてね。」かも知れませんが、その筆者の主張は書かれていないのかも知れません。主張(claim)は必ずしも書かれているとは限りません。そのとき読者は、筆者が何を言いたいのかを推測(または想像)する必要があるかも知れません。


したがって、日記記事というのは個人の体験をベースにしたものであって、その性質上、主張が必ずしも書かれているとは限らない(または、分かりにくく書かれている場合がある)ので、個人が書いた日記記事については、何が言いたいのか分からなくても、別にいいのではないかと、私は思います。

個々の日記は主張を含まないデータかも知れません。しかし それ1つでは主張をなさないように見えるデータも、データというものは、積み上げれば何らかの主張(claim)というものが、または筆者の思考の方向性のようなものが、見えてくるものなのかも知れません。そして、書いている時には その存在に気付かなくても、筆者自身が後になって その存在(主張や、思考の方向性の存在)に気付くということも、あると思います。




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