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カテゴリー : 雑記 - 日記
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ごみ捨て場のチャイルドシート【日記】


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2022-09-23

ここ数日、散歩に出かけて、ゴミ捨て場に置かれたチャイルドシートを2つ見かけました。それぞれ全く別の場所です。それらの共通点は、粗大ごみのシールが貼られていないことでした。


僕が住んでいる自治体の場合、粗大ごみの処分は次のいずれかの方法で行うことになっています。

  • 車で清掃センターに持ち込む。
  • 粗大ごみのシール(チケット)を貼ってゴミ集積所に置いておくと、業者が回収してくれる。

いずれも、数百円の料金が掛かります。僕が住んでいる自治体では、粗大ごみを捨てるのはタダではありません。


昼過ぎ、近所を散歩しました。途中で雨が降り出しました。

件のごみ集積場の前を通り過ぎました。2~3日前に見かけたチャイルドシートは案の定、業者が回収せずに、「回収不可」のシールが貼られていました。さらに今日は、青い車のオモチャも追加で置かれていました。おそらく同じ人だと思われます。

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これらのゴミが粗大ごみに分類されるということは、子供がいるほどの人であれば、ゴミを出す前に理解できると思います。粗大ごみのシールを貼らなければ、ゴミは回収されません。出した本人が対処しなければ、結局は自治体(または地域の誰か)が費用を負担して回収することになると思いますが、それまでゴミは放置されたままです。

チャイルドシートは、車に付けていたということですから、捨てた人は車を持っているはずです。それならば、車で清掃センターに持ち込むという方法もあります。清掃センターに持ち込めば、個別回収よりも200円ほど安く捨てられます。清掃センターに持ち込むのが面倒なら、個別回収のためにシールを買って貼る必要があります。

シールを買わなかったのは、次のような理由が考えられます。

  • 粗大ごみだと知らなかった。
  • 単純に料金を支払うのが嫌だった。
  • 料金を支払うだけのお金もないほど生活に困っている。

知らなかったということと、お金を持っていないということは、あまり考えれないので、やはり、支払うのが嫌で、あえてシールを買わずに、ゴミ集積所に放置したものと思われます。

ところで、ある種のゴミの写真には、何か人を惹きつけるものがあるように思います。

作家の安部公房は、ゴミ捨て場の写真を好んで撮っていたようです(安部公房『笑う月』)。

最近見かけた2つのチャイルドシートと、追加で捨てられた青いオモチャの車にも、何か魅力というか、哀愁のようなものを感じます。

一方、単に古くなったり壊れたりして捨てられた家電製品などを見かけても、このような哀愁は感じません。それはたぶん、それらの製品は役割を正当に終えて、モノとして役に立たなくなって捨てられるからです。

それに対し、チャイルドシートのようなものは、それ自体はまだ使うことができますが、所有者の一方的な都合で捨てられるものです。それは仕方がないことですが、このチャイルドシートは粗大ごみのシールさえ貼られずに放置されているのです。

もし粗大ごみのシールが貼られていたのなら、哀愁など全く感じないと思います。数百円の出費を惜しんで不当に捨てられてしまったというところに、哀愁を感じるのだと思います。

(この記事は、2022年9月に執筆し、2023年10月に修正・公開したものです。)



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