あさひの Cream CS は、シンプルで実用的な自転車です
サイクルベースあさひが販売する自転車「Cream CS」を買いました。
• 経緯
僕は自転車(GIANTエスケープR3)を、約9年間使っていました。
これは2012年に買ったものです。今(2021年11月)では経年劣化のためか、ブレーキの効きが悪くなってしまいました。また、後輪の表面がすり減って、糸のようなものが見える状態でした。この自転車の使用頻度はそれほど高くなく、チェーンも錆びてなかったので、修理すればまだ使えると思い、整備士さんに見てもらったところ、劣化がひどく、修理に2~3万円はかかるだろうとの返事をもらいました。(特に後輪タイヤはいつパンクしてもおかしくない状態なので、「このまま乗り続けるなら注意するように」とアドバイスをもらいました。)
3万円は、GIANTは買えませんが、新車が買える値段なので、修理はやめて新車を買うことにしました。
• 候補
新車として、次の3つの候補がありました。
- Cream CS
- Cream City(変速あり)
- Cream City(変速なし)
価格は上から25980円、18980円、14980円です(2021年11月現在)。
はじめは、Cream City(変速なし)を買おうと考えました。3つの中で最も安いし、変速機という機構が付いていないぶん、頑丈だろう思ったからです。僕が自転車を使う主な用途は、片道1.5㎞ほどの通勤です。また、自転車は屋外の駐輪場(雨ざらし状態)に置きます。すなわち、安価で丈夫なものが望ましいのです。僕は、4万円以上するようなクロスバイクを雨ざらしにしたくありません※。
※エスケープR3は、3年前に引っ越すまでは、雨が当たらない屋根付きの駐輪場に保管していました。引っ越してからは、駐輪場の屋根は貧弱なものであり、実質的に雨ざらし状態となってしまっていました。
• CSにした理由
第一候補はCream City(変速なし)でしたが、結局、変速が付いたCream CSに決めました。以下にその理由を書きます。
[軽い]
公式サイトでは、CSの重量は12.5kg、Cityの重量は18.5kg となっています。CSの方が6㎏軽いです。6kgの差が乗り心地にどのような影響を与えるのか僕には分かりませんが、軽い分、加速がいいでしょうし上り坂もラクだと思います。
[フレームがアルミ製]
CSのフレームはアルミ製です。そのため、普通のママチャリよりも軽いです。また、アルミにはスチールよりも錆びにくいという利点があるようです。
[手持ちのパーツを流用できる]
CSには、ライトと鍵はついていません。ライトや鍵を付けたければ、別料金で付ける必要があります。僕は充電式ライトとワイヤーロックを持っているので、ライトも鍵も新しく買う必要がありません。Cityにはライトと鍵がはじめから付いているので、Cityを買った場合、上述の手持ちのパーツが無駄になってしまいます。
[余計なパーツが付いてない]
僕は、荷物はバックパックに入れますし、路面がぬれていたら自転車に乗らないので、カゴや泥除けは不要です。CSにはこれらのパーツが付いていません。(ただし、スタンドは付いています。僕にとってスタンドは初めから付いていてほしいパーツの一つです。)
[変速機は欲しい]
変速機は要らないのでは、とも思いましたが、やはりあった方が便利だと思います。上り坂では軽いギヤの方が登りやすいですし、ちょっとスピードを出したいときなども、変速なしでは物足りないだろうと想像します。(変速なしの自転車には幼少期以来乗っていないため、変速なしの乗り心地が分かりません。)
CSの変速は7段です。普通のクロスバイクに比べて段数が少ないですが、通勤には十分だと思います。むしろ、21段変速にくらべて機構が単純な分、壊れにくいと思うので、好都合です。
• Creamについて
「Cream」とは、あさひ株式会社がインターネット限定で販売している自転車のシリーズです。
シンプルでリーズナブルな実用的なシリーズだと思います。
一般的なクロスバイクと比較して、Cream CSは2.6万円とかなり安価です(2021年11月時点)。もっとも、一般的なクロスバイクとは作りが異なっています。たとえば、一般的なクロスバイクが「仏式バルブ」なのに対し、CSは「英式バルブ」(ママチャリに使われるバルブ)です。また、CSは変速が7段しかありません。つまり、クロスバイクではありますが、機能と構造を簡素にして、価格を抑えたのがCSといえると思います。クロスバイクは欲しいけど5万円も出せないという人や、ママチャリよりもスポーツ寄りの自転車が欲しいという人におすすめの自転車です。
• インプレッション
CSを20㎞ほど乗ってみました。以下は、その感想です。
[乗り心地]
エスケープR3とハンドルやペダルの位置が異なるためか、初めは乗り心地に違和感を感じましたがすぐに慣れました。エスケープR3と比べるとスピードが出ない印象ですが、気のせいかもしれません。重さは、エスケープR3よりも2㎏ほど重いようですが、違いは感じませんでした。トップスピードや加速はエスケープR3と比べて若干劣りますが、ゆったりと走る分には全く問題はありません。
[サドルが硬い]
サドルの硬さについてはCSのレビューでもよく書かれているようですが、サドルが硬くて尻が痛くなりました。まあ、これは慣れると思います。慣れないようであれば、対策を考えます。
[外観]
シンプルなデザインで気に入っています。欲を言えば、カラーは一色ではなく、選べるようにしてほしいです。一色だと、他の人と被る可能性が高くなります。
[まとめ]
自転車選びでいろいろ迷いましたが、CSを買ってよかったと思います。なお、耐久性などについては、まだ買ったばかりなので分かりません。何か気づいたら追記したいと思います。
• 後記(2023-08-28):
この記事は、2021年の11月に書いてローカルに保存しておいた原稿に加筆し、2023年の8月に公開しました。したがって、もうすぐこの自転車を買ってから2年が経過します。一部のネジに多少の錆(さび)が出てしまった以外は、特に問題なく、Cream CSを使用できています。通勤や買い物に、雨の日以外は毎日使用するので、僕にとっては生活必需品です。この自転車は、シンプルかつ安価であり、実用的だと思います。
買った当初は、「誰かと被るのではないか?」と懸念していましたが、今のところ、僕の行動範囲では、この自転車を乗っている人を僕は知りません。知り合いと「被る」という可能性は杞憂ではありましたが、せっかく素晴らしい製品なので、もっとカラーバリエーションがあれば嬉しいです。